2nd ALBUM 「ねむの花咲く その下で」
石指拓朗は性来の歌い手である。
この作品には歌わずにいられない魂があらわれている。ひとは自分のためだけに生きられるほど強くもなく、誰かのために生きられるほどかっこよくもない。ただありのままの石指拓朗に会える。永遠の嘘をつくというのは素直な心にしかできないから、彼はずっと歌い続けるだろう。いらだったり、ふざけあったりしながら。
(篠原良彰 / ラッキーオールドサン)
結局すべては歌になってしまう。
どうしたって歌わずにはいられない。
あの日石指さんからもらったギターを鳴らしては、私も歌わずにはいられなくて歌っています。あっという間に月日は流れていくけれど、今年も花は咲き、そして散り、また季節がめぐって同じ場所に花が咲く。そうした中にいつまでも石指さんの歌があれば。
(ナナ / ラッキーオールドサン)
かっこわるくて、きれいごとのないうた。
ひとが生活するような、なんてことない日常を
生きてる音がする。
(兎丸愛美 / nude model)
7曲目「おうまさん」が凄い。詩 曲 録音方法のアイデア引っくるめて傑作。
彼が持つ長所を犠牲にしてまで「作品の持つ本質的使命」に従う心意気。
私は、いしざしたくろうにかける 「いいかおだ いいかおだ」。
(島崎智子 / 歌手)
列車にただ乗りしたホーボーたち。
フォークの神話さ。
でも、拓朗の乗るべき列車はとうに出てしまった。
こいつの歌は歩くスピードにぴったりだ。
前を向いて、たまにふてくされながら、会いたい人に会いに行こう。
(九龍ジョー / ライター・編集者)